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家に着くと、布団を敷き美奈を寝かせる。
「コイツ、大丈夫か?」
心配そうに見守る。数分が経ち美奈は目を覚ます。静雄はそれに気づき話しかけた。
「やっと起きたか…」
「きゃッ!?誰…」
見知らぬ男に驚き、布団から飛び起き、静雄から離れる。美奈は辺りを見渡して、自分の家じゃない事に気づき、怯え始めた。
「うわ…傷付くわ…」
「此処どこ、そして、あなた誰なの…」
「平和島静雄だ。そして、俺んち。アンタ、倒れたから連れてきたんだよ。」
「そうですか…」
静雄の説明に素っ気なく返事をすると、部屋の隅にうずくまって。そんな美奈を見つめながら、話しかける。
「アンタ、名前は?」
「…美奈、中谷美奈」
「美奈か、良い名前だな」
にっこり笑いながら立ち上がり、キッチンへ行く。
「コーヒー入れるけど飲むか?」
「…変なもの入れないなら飲む。」
「変なものって何だよ…」
「睡眠薬とか媚薬とか…」
「んなもん入れるかっ!!」
美奈の発言にツッコミを入れながら、コーヒーを入れ始め。数分すれば、美奈にコーヒーを渡し、離れて座る。
「ありがとう…」
「どう致しまして、」
コーヒーを飲み始め、静雄を見つめる。相手の視線に気付けば、ちょっと微笑む。
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