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「どうした?」
「何で見知らぬ私に、優しくするの?」
「あー、弟いっからかな?」
「弟?」
「あぁ、」
静雄に弟が入ることを知ると少し驚きながら、話しを聞き始める。
「それより、大丈夫か?」
男に絡まれてた事を思い出し、心配し始める。美奈はにっこり笑い掛け、コーヒーを飲み干した。
「大丈夫だよ、未遂だったし…」
「未遂って…」
「でも、少し怖かった…」
膝を抱えてうずくまって、肩を震わせていた。静雄は、そんな美奈に近づいて頭を優しく撫でる。ビクッとしながらも美奈は顔上げ、抱きつく。
「私、怖いッ…!!」
「よしよし、大丈夫だ。」
「私ね、一人暮らしなんだけど、ストーカー被害にあってたの…」
静雄の優しさに心を徐々に開き、美奈は真実を話し始めた。そんな話しを静雄は驚きながらも、頷き聞いてくれた。
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