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「聡史くんっ!」
放課後、教室の扉からそんな声が聞こえた。
俺の名前。
萌え~みたいな感じの可愛らしい声だった。
「お前呼ばれてんじゃん」
「そーみたい」
「ったく。いいよな、モテるヤツは。あ、あの子結構可愛いし」
そう言うお前は彼女いんだろーが。
いつものろけてるじゃねーかよ。
と言った本人、トモダチの遼太に突っ込む気は今は起きず、俺は呼ばれた方に歩き出す。
こういうふうに呼ばれることも少なくはない。
俺は扉にいる女の子に向かって優しく微笑んだ。
反応はいい。
照れたように笑う。可愛いね。
「俺に何か用?」
「えっと……」
もじもじしながらどこか緊張しているその姿に、俺は顔が自然と緩む。
いいわー。この子絶対抱いたら気持ち良い。
なんか清純そうだし。
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