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咲夜がなにかを懐から取り出した。
ヒイロ「(なんだ?
あれは・・・・カードか?)」
咲夜はそのカードを構えた。
咲夜「時よ・・・・・・止まれ!」
咲夜の言葉と同時に、カードが光り出した。
ヒイロ「なっ!?」
咲夜「幻世『咲夜の世界』!!」
その言葉と共に、世界が静寂に包まれた。
時間がその動きを止め
音は消え去り
生きる者の息づかいさえ聞こえない。
そんな世界を咲夜は悠々と歩いている。
この時が止まりし世界こそ、咲夜が生きる世界
まさに「咲夜の世界」だ。
咲夜はゆっくりとヒイロに近づく。
この世界で、咲夜以外の者は動くとなど出来ない。
それはヒイロも同じである。
今のヒイロは、ただの置物に等しいのである。
咲夜「フフフ、だから言ったでしょ?
油断すると痛い目にあうって
己の甘さをあの世で呪いなさい・・・・
まぁ、今のアナタにこの声は届いてないだろうけど」
そう言い終わると、咲夜は再びカードを取り出した。
咲夜「メイド秘技『殺人ドール』」
カードが光り、ヒイロの周りに無数のナイフが現れた。
咲夜「私からの手向け
アナタ程度相手にこの力を使ったお詫び
せめて、楽に死になさい?」
咲夜はヒイロに背を向けた。
咲夜「じゃあ、今度こそお別れよ・・・・
そして時は動き出す」
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