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一人の少女が窓を見つめている。
どこか退屈そうな彼女は、机に置かれた紅茶をすする。
少女「退屈ね・・・・何か楽しそうなことでも起きないかしら?」
独り言を呟く少女
そんな時、コンコンとドアをノックする音が響いた。
「お嬢様、お茶菓子をお持ちいたしました」
少女「入りなさい」
「失礼します」
ドアが開かれ、台車を押しながらメイドが入ってきた。
メイド「今日のお菓子はクッキーを焼いてみました」
少女「ご苦労様、咲夜」
咲夜と呼ばれたメイドは、クッキーの皿をそっと机に置く
咲夜「どうかされましたかお嬢様?」
少女「退屈なのよ、いつものように、たまに早起きするとこれだわ
やっぱり私に朝は似合わないわね」
そんな言葉をもらす少女に咲夜は少し笑みを浮かべる。
咲夜「フフ、お嬢様には運命を操る力があるんですよ?
その内、きっと良いことがありますよ♪」
少女「そうだといいんだけど・・・・・・・・・・・・あら?」
咲夜「どうなされましたお嬢様?」
少女の反応に咲夜は質問をした。
少女「フフフフ、咲夜?アナタの予想は当たるみたいだわ
確かに、とっても面白そうなものが近づいてきたみたい♪」
少女の笑みに咲夜はキョトンとしてしまった。
咲夜「そうなのですか?私にはよく分かりませんが・・・・」
少女「そう?まぁいいわ、今ここに向かって何者かが走ってきてるわ
存分にもてなしてあげなさい?」
咲夜「外の者でしょうか?
招き入れるのですか?」
少女「まさか、そんな訳ないじゃない
逆よ逆、侵入しようとするなら排除していいわ
存分に相手をしてやりなさい♪」
咲夜「御意!」
そう言い残し、咲夜は音もなく消えた。
少女「フフ、さぁ、たっぷり楽しませてね?」
少女はまた不適に笑う・・・・
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