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アニス「むむぅ、中々動きがないなぁ…。もっと大胆に行きなさいよ二人ともぉ!」
二人がイオンの服装のことで話していた頃、アニスは近くの草陰から様子を伺っていた
そして二人を見ていたのはアニスだけではないらしく…
ティア「やっぱり、イオン様に女装させて行かせるのは無理があったのではないかしら(すっごく可愛いけど///←)」
アニス「甘いなぁティアは。考えてもみてよ。もしイオン様に行かせなかったとして、他にこの役に相応しい男がいると思う?」
ナタリア「考えなくともわかりますわね…;」
ルーク「頼まれてもあんな役はごめんだっつの!」
アニス「ルークはすぐ態度に出るだろうし、大佐は………考えたくもないですね☆←←←」
ジェイド「おやぁ♪ならあえて私が女装してみましょうか?☆」
全員「「「結構です…;」」」
ミュウ「ですの;」
イオンとガイ以外の全員が様子を見に来ていることを、二人は知るはずがない
ガイ「それにしても今日は自棄に暑いな。アリス、喉は乾いてないか?」
イオン「少し乾きましたけど、大丈夫ですよ」
ガイ「おいおい、無理は禁物だって。ちょっとなんか買ってくるから、そこの木陰で休んでな!」
そう言うとガイは、僕の返事も待たずに何処かへ行ってしまいました
話相手がいなくなってすることがなくなった僕は、ガイに言われた場所に座って少し休むことにしました
イオン「ふぅ…、なんだか申し訳ないです。ガイはあんなに他人のことも気遣ってくださってるのに、僕はそんな彼を騙しているなんて」
そう、僕はガイを騙している
理由はどうであれ
そのことに変わりはなくて…
イオン「…ちょっと、複雑な感じですね」
そう言って僕は笑ってみたけど、きっと上手く笑えていなかったでしょう
ガイ「おーい!アリスーっ!」
ふと、僕の(仮の)名前を呼ぶ声が聞こえました
ガイが両手に水入りのコップを持ってこっちに向かってきているところでした
と、その時…
ガイ「水持ってきたぞ…Σっと、うぉあっ?!;」
イオン「ガイっ!!」
どたーーーーーんっ!!!!!
石にでも躓いたのか、ガイは盛大に転んでしまいました
僕の上に………
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