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「イオンー!」
そう声を上げながらパタパタと走っている少年は、木の下で読書をしている少年と全く同じ顔をしていた。
天気が良いこの日、日頃仕事漬けだった彼らは、外で気分転換を取ることにしていた。
「フローリアン、そんなに走ると危ないですよ」
「大丈夫だいじょ…うわっ?!」
イオンが忠告したにもかかわらず走り続けたフローリアンは、イオンの元に辿り着く前で転げてしまった。
「だから言ったじゃないですか」
イオンはくすくす笑いながら読んでいる途中の本に栞を挿み、彼の元へ近づく。
「ほら、大丈夫ですか?」
そう言ってフローリアンに手を差し伸べるイオン。
フローリアンはその手を満足そうにとるとイオンの力を借りて立ち上がる。
「ふふ…、やっぱりシンクの言った通りだ」
「………?何がですか?」
「だって僕が転けたりしない限りイオンはずっと木の下で本読んでて、僕のとこに来てくれたりしないでしょ?」
フローリアンは悪戯が成功したような笑みを浮かべてそう言った。
2010.6/15.end.
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フローリアンのキャラがわかりません←
アビスはゲームしてないし、アニメも途中までしか見てないので、自分漫画の知識しかないんですよw
だからほぼ想像☆←←←
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