梅と鶯

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「又十郎様。よくぞご無事で  戻ってくれました。  こ度のご武運、誠に嬉しい  限りにございます。」 そう告げた奥方は瞬時に 息を整えると、小さく座り女の座の美をみせたが・・ 「あなた‥  お帰りなさいませ」 すぐさま二言目を発した。その笑顔からは、優しさが満ち溢れていた。 礼儀の上で許される精一杯の幸せが伝わってきた。
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