梅と鶯

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 ここ又十郎の屋敷 若干、肌寒さを感じる小春‥ きゅっ ぎっしぎっし・・ 何物かが屋敷の板張り廊下を歩いて近付いて来る‥ 「どーれ  庭の梅は如何なものじゃの」 そこに現れた武士は何とも精悍な顔立ちをしていた。そう、この者こそ楠木又十郎であった。
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