プロローグ

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「女は顔じゃないのよ。 愛嬌よ、愛嬌」 可愛い方ではないあたしは小さい頃からそう言われて育ってきた。 今思うと、『可愛い』と言うより『可愛そう』な顔のあたしに気を使ってくれてたんだと思う。 成績はどんけつだし、運動オンチだし、おまけに口下手。 何の取り柄もない。 ただただ、人生を歩んでるだけ。 ぶっちゃけ、つまらないと思っていた。 あの日までは……。
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