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「優男のような所長はやはり肉食性ッスか。あたしの貞操がエマージェンシーです!」
「落ち着いてくれ!まずは落ち着いてくれ、言葉がおかしいぞ」
「ピチピチ二十歳の白絹のようなあたしを所長の汚れきった荒んだ欲に汚されるッス!もうお嫁にいけないよー!」
「その時は僕が責任を、じゃなくて!」
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二人はこのあと壮絶な誤解のしあいをするので、ここで二人の登場人物について触れよう。
私立白百合探偵事務所の所長白百合小百合。
容姿は最初に触れたように、中性的よりもやや男性寄りで、髪は適度に伸ばしてありまだ若いわりには髪型は冒険していなかった。
服装はというと、白と青のシマの入ったポロシャツにジーンズというラフな格好だった。
勿論スーツは持ってはいるが、今の時期には適しておらず今はポロシャツやワイシャツをネクタイ無しでいるという出で立ちだ。
性格は探偵として依頼人と接する真面目な青年の面と、さっきのように過度にフレンドリーな面がある。
そして美人は大好きであり、奏のいうように草食とは正反対の常に腹を空かせた獅子のような性質を持つ。
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「前の依頼人には確かメアド交換をしたと宮さんから聞きましたよ!」
「あれは彼女から渡してきたんだ、誤解だよ。僕は確かに女性には弱いが、分別はあるよ!」
「こんな時に自分を売り込むのは見苦しいです!」
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次に、白百合が天使等々の表現で絶賛した奏。
白百合とのやり取りの通り、彼女の保護者は白百合小百合である。
といっても当然親子でも家族でもない。
そこの辺りには追々明かされるだろう。
奏は本来肩甲骨の辺りまで髪を伸ばしているが、頭の高い位置でヘアゴムで止めているので首に掛かるポニーテールをしている。
彼女もとくに髪をいじるわけでもなく、彼女はノーメイクながら、その顔は幼さと無邪気さの入り交じった可愛らしい顔つきをしていた。
服装は特に決まったパターンはなく、気を使うわけでもなく前の服装と被らないように気を使う程度で、今日は白いシャツに膝丈のスカートと白百合同様にラフだった。
性格は一言でいうと委員長タイプと言えよう。
だが、それは手の掛かる人物が白百合を含めあと三人いるから。
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