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「伊藤、。」
不意に主任に呼ばれた。
「はい?何ですか?」
「コーヒー・・・淹れてくれ。」
「は・・・。判りました。」
何故?あたしに・・・??
「どうぞ。」
「さんきゅ。伊藤の淹れたコーヒーが一番美味いんだ。」
あぁ・・・。
そういう事でしたか。
・・・多分あたしの顔、真っ赤に染まってる。
雛が怪訝そうにこっち見てるもん。
------昼休み。
「ねぇ?華恋。主任と何か、あったの?」
ほら、ね。
やっぱり来たか・・・。
「何もないよ?」
「そう?華恋さっき顔真っ赤だったよ。怒られてもないのにさぁ。」
・・・気づきましたか。
「あんたには、隠しても無駄だね。あたしさ・・・。」
言葉に詰まる。
このまま話していいのか・・・?
「何?何なの?」
「あたし、主任の事好きなんだわ。」
「へっ・・・??変わってるね、華恋。」
・・・絶対勘違いしてるよ、こいつは。
「多分・・・陸より好きかも知れないな。」
「何それ?華恋の言ってる事って恋愛じゃないの?」
「・・・だからそうだって。」
頼むから、何度も言わせないでよ~・・・。
恥ずかしいんだからさぁ。
「華恋がそれでいいんなら、いいんじゃない?」
あれ・・・???
案外簡単に受け止めたな。
「そう?じゃ応援してよ?」
「それは嫌だよ。あたし主任苦手だもん。」
ま、そりゃそうだわな。
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