act 2

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――――朝。 華恋は、何時もより少し早めに、会社に着いた。 昨日雛に話した事が、引っかかっていて、眠れなかった…。 「お早う。伊藤華恋。」 その聞き覚えのある声に、振り返る。 「川野主任。お早う御座います…随分早い出勤ですね?」 「ああ。ウチの部署は役立たずばっかりだよ。」 …また怒ってるんだ。 今回は誰が犠牲者なのかな? 「華恋、コーヒー。」 って…呼び捨てですか? 「はい、どうぞ。主任…―――。」 あたしの手からカップを取り上げ、碧の手が頬に当たっている…。 ひんやりと冷たい感触――― 「華恋…可愛いな。」 はははい?? 「しゅ…主任?あの…?」 どうしたらいいのか、困っているあたしに気づいた碧は、笑いながら言う。 「わりぃな。びっくりしただろ?」 そりゃあ…。 正直心臓バクバク言ってますよ。 「あの…?主任?あたしに何かミスがありましたか? …恐る恐る聞いてみる。 「華恋はねぇよ。あってもお前の事は怒ったりしねぇ。」 …?? どういう意味に取ればいいんだろう?? 「主任?」 「碧でいいぜ?誰もいねぇしな。」
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