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ふふ…―――。
微笑んだ碧は、とても綺麗で…。
あたしにはやっぱり叶わない夢なんだなって…―――。
「華恋?どうした?」
咄嗟に言葉が出た。
「あたし主任が好きなんです……。あっ、迷惑ですよね。今の聞き流して下さい。」
―――多分呆れた顔をしているだろうな。
そんなの見たくないよ~。
焦って自分のデスクに戻ろうとした華恋の手を、碧が掴んだ。
「あたしの事を好きなんて言ったヤツは、後にも先にも華恋だけだよ。」
「え…?でも主任には彼が…。」
「とっくに別れたさ。」
そう…だったんだ。
「ごめんなさい…。あたし余計な事を…――」
華恋の言葉を遮ったのは…?
碧の華奢な白い指先だった。
「いいって。気にすんなよ?華恋の気持ち嬉しいよ。」
「本当ですか?・・・いや、気を使ってくれたんですね?」
「そう思うのか?」
そう言った碧の表情は、何だか凄く儚げに見えて、あたしは思わず碧の手を握っていた・・・-----。
「あたし、好きです。しゅ・・・碧さんが。」
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