act 2

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嬉しい…? あたしの気持ちは、碧さんにとって迷惑なんだ、と思ってた…―― なのに…? 「華恋、仕事終わったら呑みに行こうか?」 「え…?」 「あたしとじゃ嫌か?」 「そんな、嫌な訳ないじゃないですか。」 寧ろ嬉しいよ~…。 「あはは。じゃ決まりな。」 「はい。」 就業時間を、これほど待ち焦がれた日はなかった…―----。 陸との待ち合わせですら、こんな気持ちにさせてはくれなかった。 あたしにとっての、碧さんは 『憧れ』 そう。 その言葉がぴったり当てはまる人。 …これは恋心じゃないの? 違う。 ただの思い過ごしだよね? …―――――― 「わりぃな。待っただろ?」 …―――30分はそこに立ってただろうか。 「いえ、あたしも今来たとこですよ。」 「そっか。行こうか?あ~…何処がいい?」 「特には…。メニューの多いとこがいいな。」 「じゃ、居酒屋か。美味い店あるんだ。」 「主任に任せます。」 「任せるのはいいけどさ、仕事じゃねぇんだ。碧って呼んでくれよ?華恋?」 「碧…?呼び捨てで?」 「いいじゃん。あたし達友達だろ?」 「友達…そうですね。」 …あたしの感情って 『友達』 なのかな…? 「華恋、ここだよ。」 「碧さんらしいお店ですねぇ。」 「だから敬語やめろって、言ってんだろ?」 「・・・いきなりは、ちょっと抵抗ありですよ~。」 「じゃあ、とことん呑もうぜ、な?」 「それはOK!行きましょ。」 ・・・・-----ふたりの姿が店の奥に消えてゆく。
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