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黒焔は、茜の遣い魔-つかいま-。
この日常の中で、黒焔の存在は誰にも知られていないし、また知られてはいけない。
ゆえに、普段は茜の右手の人差し指にはめてある指輪の黒曜石の中にその身を隠している。
ただ、基本的に彼の姿は普通の一般人に映ることはない。
彼は人を超越している存在。
所謂、人が「神」や「仏」や「霊」と呼ぶ本来なら存在するはずのない生命体ということだ。
その存在を認識し、捉えることができるという時点で、茜がただの「一般人」ではないことも同時に意味していた。
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