闇の世界

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本来意思も無い、石からすっと黒い霧状の物体が茜の部屋に姿を現す。 その霧はすぐに、形態を変え、人間と変わらぬ姿へと変貌を遂げた。 姿形は人そのものだが、唯一違うもの。 それは漆黒の翼がその姿に生えている、それだけが唯一で絶対的な差だった。 ただ、彼の姿は人型だけではない事を既に知っている茜は大して気にも留めずに彼に向き直る。
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