おかえり、アリス

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アリスは開かれた扉の方に視線を向けた。 すると、開かれた扉から大きなトランプが次々と入ってきた。 「………」 そんな光景にアリスは口を開けて、呆然とトランプたちを見入っていた。 そして───…… 「なんなのよ!?一体?!」 トランプたちには、普通ではあり得ないハズの手足、そして頭が付いていた。 トランプたちはキレイに一列に整列すると、真ん中のハートのトランプが1人、一歩前に出た。 「おかえりなさいませ、アリス」 「「「おかえりなさいませ、アリス」」」 ハートのトランプが言うと他のトランプも一斉に声をあげた。 「……おかえりなさい?」 帰ってきたわけでもないのに変なことを言うとアリスは首をかしげた。
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