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「ここだ、上だ」
アリスは声の通りに上を向く。上を見ると扉に顔のようなものがあった。
「ドンドンッ叩きすぎだ」
「とと扉が喋ったァーー!!」
「扉だって喋る、ここは不思議の国だからな。忘れたのか?」
扉は馬鹿にしたような顔を私に向けてきた。
「忘れたのかって聞かれても…私、初めて不思議の国に来たから」
「初めて?お主、名前は?」
「アリスです」
アリスが名前を答えると扉は口を開き固まった。
そして、
「おかえり、アリス」
と、トランプたちと同じ挨拶をしてくれた。
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