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「さぁアリス、行こう」
「行くって……どこに?」
「不思議の国さ」
さぁ行こうっと伸ばされた仮面の男の手をアリスは見つめる。
私は何を考えているの?
一瞬、私はこの手を取らなくちゃいけないと思うなんて……
どうして……どうして
私は手を伸ばしてるの?
アリスはゆっくりと手を伸ばしていく。
だ、ダメ! この手を
取っちゃダメ!!
戻れなくなる……
仮面の男の手に何かを感じた。
何か、嫌な予感がアリスの頭の中を襲う。
でも、伸ばした手を止めることはできなかった。
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