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「大変だったな。ラブレターのために、呼び出されたのか」
お父さんは、そう言って大笑いした。僕はむっとした
「お父さん、ぼくに子供ができても、こんなことさせないでよね」
「そりゃあ、わからない。そっちこそ、『こんなこと』で自分の孫を呼びだすかもしれないだろう?」
僕はしないぞ、そんなこと
そう思いながら、牛乳を一気に飲みほした
「二人ともそんなこと言ってないで、そらまめたくさん食べてちょうだいね。おじいちゃんもこんなにたくさん持たせて、困ったわ。近所に配ろうかしら」
お母さんは言った
僕は、お皿に盛られている、きれいな緑色のそら豆をとりながら、おじいちゃんの大きな笑顔を思い出した
赤い箱は、また固くふたを閉じて神棚の上におとなしく座っている
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