そらまめ

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尻もちをついたぼくの前を、そらまめはぴょんぴょん廊下のほうへはねていく あわてて後を追いかけると、そらまめはつきあたりの部屋へ、ひょいっと入った そこは、使ってない囲炉裏(いろり)のある部屋だ。そらまめは金色の光を散らしながら、その中に飛び込んだ ポッ…と光を残して、そらまめは灰の中に潜ってしまった そっと近づいて覗き込むと、灰の中からスーッと細い光の帯が現れた 「……わー…」 すると、また一本 「………わ…?」 金色の帯は次から次へ溢れてきて、囲炉裏全体が輝きだした 「わっ、わわわわ」 ドンッ!! 「わあぁっ!!」 帯はヒュッと一つにまとまり、まぶしい金色の柱になって、勢いよく家の屋根を突きやぶった
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