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雲の上は一面金色に光っていて明るかった。すぐそこに太陽が見える
「やあやあ、よく来たなあ」
ふりむくと、おととしに死んだはずのおじいちゃんが、ニコニコしながら立っていた
「お、おじいちゃん!生きてたの?!」
「いや、死んどるよ」
そして、ほれほれと言いながら、背中の羽と天使の輪っかをぼくに見せびらかした
「なんか用なの?」
呆れながら尋ねると、
「まあまあ、こっちに来て座れ。大きくなったなあ」
おじいちゃんは、生きていた時と同じようにふぉっふぉっと笑った
そしてお茶をはこんでくると、どっこいしょと座ってお茶をすすった
「実はな、お前に頼みたいことがある」
「なに?」
おじいちゃんが急に難しい顔になったので、ぼくは真剣になって耳をかたむけた
そうだ。こんなところまで呼び出すくらいだもの。何か大切な話にちがいない
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