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気がつくと、ぼくは囲炉裏のそばであお向けにたおれていた
豆のつるはあとかたもなく消えていて、屋根にも穴はあいていなかった
「夢だったのかな?」
ふと見ると、右手に赤いハートマークのラブレターを持っていた
確かにおじいちゃんから受けとったものだ。足元には、そら豆がパンパンに詰まったリュックが転がっている
転がったままぼんやりしていると、トイレに起きてきたお父さんが開けっ放しの襖を見て、部屋を覗きこんだ
ぼくの様子と、リュックからこぼれたそら豆を見て、驚いた顔で
「もう、呼ばれたのか?!」
と言った
ぼくはへとへとに疲れていた
お父さんのよくわからない言葉を聞きながら、そのまま眠りこんでしまった
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