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東京に来て初めて負けた。
そしてこれが『負ける』ということなんだと悟った。
そんな悔しさを噛み締めながらもPAに入ると先程の車が。他にも数台仲間とおぼしき車がいる。
それを横目に車を停めると、さっきの車から人が降りてこちらへ向かってきてこう言った。
「さっきはどうも。僕の車について来れる人は珍しいですね……。お名前をお伺い出来ますか？」
妙に礼儀が正しい男。
「え、あ、はい。俺の名前はケニー・メリックっていいます。どうぞよろしく。」
「ケニー君ですか。ではお願いがあるのですが…… 僕達と共に“公道最速“を成し遂げませんか？」
公道…最速…？
「それは…チームかなんかなんでしょうか？」
「ええ。貴方のさっきの走りを見ると十分に戦える。どうです？お気に召しますか？」
「チーム… わかりました。その話、呑みましょう！」
そして俺達は握手を交わした
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