78人が本棚に入れています
本棚に追加
「…………う……」
体中が痛い。色々な所を打ち付けたみたいだ。
「……ここは」
目を開ける。広く澄んだ青空に太陽の光が眩しい。波の打ちつける音が心を妙に落ち着かせてくれていた。ここは海岸だろうか
「……みんなは……うっ!?」
体を起こそうとした所で脇腹に激痛。痛みに悶え呻き声を出してしまう。
「……なん、だ……これ……?」
服を捲ってみると痛みを感じた場所が青紫色に変色していた。
「……」
みんなは無事だろうか、首を動かせる範囲には誰もいない。
僕がここで死ぬのだろう。悔いはない、といえば嘘になる。
「…………」
なんだか眠い。体から力が抜けるのを感じながら僕は静かに意識を手放した。
最初のコメントを投稿しよう!