≠0話 別世界への介入

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「…………う……」 体中が痛い。色々な所を打ち付けたみたいだ。 「……ここは」 目を開ける。広く澄んだ青空に太陽の光が眩しい。波の打ちつける音が心を妙に落ち着かせてくれていた。ここは海岸だろうか 「……みんなは……うっ!?」 体を起こそうとした所で脇腹に激痛。痛みに悶え呻き声を出してしまう。 「……なん、だ……これ……?」 服を捲ってみると痛みを感じた場所が青紫色に変色していた。 「……」 みんなは無事だろうか、首を動かせる範囲には誰もいない。 僕がここで死ぬのだろう。悔いはない、といえば嘘になる。 「…………」 なんだか眠い。体から力が抜けるのを感じながら僕は静かに意識を手放した。
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