わたあめ

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同じ事を共有したくて 貴方の趣味を聞き耳立てて聞いた 私は軽快な足音を消して 貴方の好きな音楽を流す 朝は苦手で遅刻ばかりしてた だけど最近約束より遥かに早く待ち合わせ場所へ向かう癖がついたの 悪戯な風が長い髪をさらう もう言い訳も考える必要は無い 友達に変わったねって良く言われるようになったの 楽さより質を求めるようになったスカートも この季節に咲く花柄を選ぶようになった バスを乗り継いで貴方の場所まで 少し荷物が多めの鞄持った カラカラに乾いた私を癒すのはその笑顔だけ 普段と変わらない優しい所や 妙に大人ぶる行動も 愛しくてこの太陽より目眩がする位熱くなる いろんな景色を眺めて歩こう 休日は私の為に空けて欲しい 退屈だった日々を忘れる そして明日が来る 忙しい毎日の溜息はだんだん短くなって この日の為に在るものみたいに 更に恋しくなる… いつまでも隣に居られる大切な存在に 私はなれるかな? 駅まで送ってくれてありがとう 離れるのは辛いけれど また会える それで幸せは増えて行くから 今は今の幸せに浸っていよう
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