わたあめ

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駅前の商店街に並ぶお店の中で貴方を探す いつも目を引く貴方の派手なヘアースタイル ガラス越しで見てる お洒落なお店の前 出会いはチラシを配っている 貴方の笑顔を見たくて何度も街をグルグルと歩き回った いつも向かい側のカフェで様子を伺っている 視線を送るの 制服なリボンを直しながら 長い時間居座り過ぎて頼んだカフェオレも 氷が溶けて薄くなってる 友達も呆れて帰ってしまった だけど私は此処から動きたくない 今とても純粋に恋をしています あの人は今日も真剣に仕事をしている 見つめるだけで幸せなんです もう少し夢見させてください 貴方から見たら私は子供と同じでしょう 名前も知らない… どうか私の名前だけでも… 学校帰りまた今日も貴方に会いに行くのです これで良いの いつかチャンスはあるはずだから…
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