僕が作る君の表情

4/6
621人が本棚に入れています
本棚に追加
/97ページ
相変わらずただ見てくるだけ。 「どうした、んっ‥」 不意打ちだった。 軽く唇と唇が触るだけの、キス。 すぐに離れたたっちょんは んふって笑った。 可愛い…不覚にもその笑顔は やはりそう思ってしまう。 僕は、じっ‥と目を見つめる。 「ここ、座って」 ポンポンと、自分の あぐらをかいている足を叩く。 僕はなんの躊躇もなく その股の間に座って、 たっちょんの肩に頭を倒して 斜め上にある顔をみた。 おっきいなぁ、やっぱり。 そして安心する。 たっちょんの腕が後ろから 僕を抱き締める。 ぎゅうって、僕の肩に顎を乗せて。 ああ、愛しい。 .
/97ページ

最初のコメントを投稿しよう!