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相変わらずただ見てくるだけ。
「どうした、んっ‥」
不意打ちだった。
軽く唇と唇が触るだけの、キス。
すぐに離れたたっちょんは
んふって笑った。
可愛い…不覚にもその笑顔は
やはりそう思ってしまう。
僕は、じっ‥と目を見つめる。
「ここ、座って」
ポンポンと、自分の
あぐらをかいている足を叩く。
僕はなんの躊躇もなく
その股の間に座って、
たっちょんの肩に頭を倒して
斜め上にある顔をみた。
おっきいなぁ、やっぱり。
そして安心する。
たっちょんの腕が後ろから
僕を抱き締める。
ぎゅうって、僕の肩に顎を乗せて。
ああ、愛しい。
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