私という人間

2/5
前へ
/388ページ
次へ
仕事はエステティシャンをしていた。 仕事中の私は一見華やかで落ち着いた雰囲気を持つ女性と見られていたが仕事以外ではまったくの正反対な人間だった。 オールなんてあたりまえで飲めもしない酒を飲んでは吐いてを繰り返し常に一緒にいる女友達の"まい"と男を探しては絡んでいた。 (でも仕事は休まずちゃんと出勤してました) うちら2人は高校からの友達で親友というのか悪友というのか、わからないけど類は友を呼ぶというように遊び好きの2人は毎日のように一緒に騒いでいた。 まいはバツ1で子供はいない。 いつだって自由でいたいこの女は結婚という名の束縛に不向きな人間なんだろうと私は思う。 うちらの遊び方は汚く、世間で俗に言う「ヤリマン」だった。 男を取っ替え引っ替え、時には乱交など派手に遊び回っていた。 ただ、私のこだわりというか、彼氏という特別な存在を作らなければどんな遊び方をしようと構わないだろうと思っていた。
/388ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16685人が本棚に入れています
本棚に追加