919人が本棚に入れています
本棚に追加
「そういうお前はどうなんだよ?」
お返しとばかりに今度は博人がみなもに訊く。
「私? 私はこんな感じかな」
みなもはためらいもせずに結果を見せてきた。
点数はそれほど高くはなく、志望校の合格判定もまだ低い。
しかし、博人と違うのは点数の伸び。みなもは模試を重ねるごとに着実に点数を伸ばしてきている。それを示す棒グラフは順調に右肩上がり。
ずっと低空飛行の博人とは違い、みなもの頑張り具合を如実に物語っていた。
「夢見る少女は無敵なのさ!」
みなもは「いえいっ!」と親指を立てた。
最初のコメントを投稿しよう!