第一章 ボムとゆかいな仲間達

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木漏れ日学園―――県内じゃわりと有名な進学校。 おれは電車通がめんどい。自転車で行ける学校がいい。という理由だけで、この学校を選んだ。 将来やりたいことなんて、この歳で決められる訳ないし、今が楽しめればいいじゃん。 まだシャッターが閉まったままの商店街を、自転車で通り過ぎていく。 早朝の、風も冷たいこの時間が一番好きだ。 誰もいないこの時間、世界は自分を中心に回っているんじゃないかと錯覚出来る。
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