学者観察日記。

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もう頼むから黙って飴でも食ってろ。 そう考えて机の隅にある籠から飴を五個くらい掴み取る。 「いや、だからね……ちょっと待って分かったから黙るから飴は一つでいい」 「もう無駄口たたくなよ」 中々取り出せないらしい飴と奮闘する城崎を見て思う。 嫌いなのかい、って。 んなの戯言だ。 馬鹿言ってんじゃねぇよ、 そんな訳ないだろう。 (彼は本当に彼が大きらいなわけではないのです。そんなふりをしているだけです。) おわり
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