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そいつが転校してくるまでは、俺は普通の道を歩んでいたはずだ。
少なくとも、それまではなんとか。
そいつ、つまり陽介という男が転校してきてから、俺の長い人生計画に亀裂が走り、今ではもう新しい道が用意されてしまっている。
それに名前を付けるとしたら、人生プランZ。
つまりは予定していたプランAやB、Cという無難なところをぶっ飛ばして、プランZを決行せざるを得なくなったわけだ。
これには全く不本意だが、乗りかかった船ということわざや、ある特定された人物の心理等に興味を持ったので、そこには俺にもプラスがある。
はずだった。
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