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丈治
「ほら見ろ…補足入ったじゃねえか…」
信太
「……なんて細かい作者だ…」
そうつぶやくに信太に丈治が呆れていると、信太が小言で話しかけて来た。
信太
「そんな細かい作者は放っておいて、半ちゃんの事は無視してあげて下さいよ…」
丈治
「そこ無視したら設定自体崩れるだろ…」
信太
「う……そ、それはそうなんですが…」
明らかな正論に信太が返す言葉もなくなっていると、丈治の言葉が聞こえて来た半蔵門がボソッとつぶやいて来た…。
半蔵門
「…………………………………………オ前ガ細カインダヨ…」
丈治
「なんだとォォ…!!」
小さくつぶやいた声ながらもハッキリと聞こえた言葉に、丈治がギラッ!とニラミ付けると、半蔵門は焦りながら口笛を吹いて目線を反らしていた。
そしてそのトボけた態度が更に丈治の怒りをかい、今にも襲いかかりそうな形相に変わっていた。
その形相を見た信太は、このままだと半蔵門が殺されると思い、少し慌てながらも丈治に話しかけて来た。
信太
「え、えっと~ま、まぁ…それより、さっきの半ちゃんの話しですが、 "ひら仮名" をやめたのには理由があるんですよ」
丈治
「……理由だと…?」
不意にかけられる信太の言葉に、丈治は一旦半蔵門をニラむ事をやめ、とりあえずイラつく気持ちを抑えながら信太の話しを聞く事にした。
丈治
「で…。なに?理由って」
信太
「は、はい。コレは実際に半ちゃんが "ひら仮名" で喋ってみて始めて分かったらしいのですが、いざ喋ってみると、やっぱり違和感があったらしく、それで "ひら仮名" をやめたみたいなんですよ」
丈治
「まぁ前作から考えりゃあ違和感が出るわなぁ…」
信太
「はい…それが原因の一つではあるんですが、実はもう一つの決定的な理由でやめたみたいなんです」
丈治
「もう一つの理由?」
信太
「はい、それは… "ひら仮名" で毒吐くと、一気に生意気に見えてしまうらしく、半ちゃん曰く…『可愛いく見える毒を吐く為に戻す!』と、言って戻しているようです」
丈治
「なんだよソレ…。てか、単純に毒吐かなきゃイイだけじゃねえか…」
信太
「前田さんはそう簡単におっしゃいますが、アレはアレで重要なポジションですからね」
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