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丈治
「……なんのポジションだよ…」
信太の説明に丈治が呆れ始めると、半蔵門が丈治を見ながらまたつぶやいて来た。
半蔵門
「イイカラ ツッコメヨ…」
丈治
「!!!!」
「テンメェ━━━ッ!!」
その "暴言つぶやき" に丈治の怒りは一気に噴き上がりに、半蔵門に襲いかかろう振り向いた!
すると半蔵門は丈治よりも早く反応を見せ、ダッシュで部屋を逃げ出してしまった!
スタタタタタッ!
丈治
「!!」
「待てッ!!」
逃げる半蔵門を追いかけようと丈治が立ち上がると、信太がその後ろから手を伸ばし、丈治を止めようとズボンの腰の辺りを掴んだ。
丈治
「んぐッ!」
信太に掴まれた丈治の身体は くの字に曲がり、ズボンがお腹に食い込むような形で止まっていた。
信太
「まぁまぁ~落ち着いて。こんな事でイチイチ怒ってたら身体が持ちませんよ?」
丈治
「うるせえよ!コレが落ち着いていられるかッ!あのバカ調子に乗り過ぎだろ!? 一度痛い目にあわせねえとエスカレートするだけだ!」
信太
「まぁまぁ~。でも面白かったじゃないですか?いいボケだと思いますよ?」
丈治
「やかましいわ!アレの何処がボケなんだよ!バカにしてるだけじゃねえかッ!」
信太
「まぁまぁ~。アハハハハ」
丈治
「笑って流すんじゃねえッ!」
今の争いなど全てなかったかのように笑う信太に対し、丈治は怒りの矛先を信太に向け、掴んでいる手を離させる為にも座っている信太の右太ももを蹴りつけた。
バシンッ!
信太
「!!!!」
「イテェェ~~~~~ッ!」
蹴られた信太は丈治から手を離し、痛みで足を押さえながら転げ回った。
信太
「オ…ォォ…。いいい、痛いじゃないですか!?」
丈治
「やかましい!あのバカを擁護した罰だ!」
信太
「そんなぁ…。それは理不尽過ぎますよ!」
丈治
「うるせえ!黙ってろ!」
信太の言う通り理不尽な言いぐさではあったが、この一年間毎日同じような事を繰り返しおり、ひとオチついたので、信太もそれ以上は反論せずに二人は元居た場所に座り始めた。
丈治
「……ったく…。毎回毎回俺を怒らせやがって…俺を高血圧で殺す気か!」
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