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信太
「おぉ~痛たた…。まぁ今回だけは大目に見て下さいよ…。久しぶりの出番で浮かれていましたから…」
丈治
「気持ちは分かるが…進行の邪魔だけはすんじゃねえ!」
信太
「そ、そんなに怒らなくともイイじゃないですか…べ、別に邪魔してる訳ではなく、先ほども言いましたように、我々にも役割がありまして…」
「我々が頑張らないと、単なる妄想話しになってしまいますし…」
そう軽く愚痴っぽく信太が言っていると、丈治のニラミが自分に突き刺さっている事に気づく。
信太
「!!」
「い、いや!え、えっと~今のウソです!反省してます!もう邪魔はしません!だからどうぞ進めて下さい!」
「ね、ねぇ、半ちゃん。アナタもこれ以上邪魔はしませんよね?」
そう信太が話しを収拾させようと半蔵門にフルと、半蔵門はツネられた頬を擦りながらつぶやいて来た。
半蔵門
「………」
半蔵門
「お前が邪魔なんだよ…」
丈治
「!!!!」
「テンメェェッ!!」
その吐き捨てられた言葉に丈治が襲いかかると、それよりも早く半蔵門はダッシュで逃げ出してしまった!
スタタタタタッ!
丈治
「待てッ!!」
逃げた半蔵門を丈治が追いかけようとすると、その丈治の身体を信太が羽交い締めにして押さえた。
信太
「まぁまぁ~半ちゃんも悪気があって言ってるんじゃないんですから~許してあけで下さい」
丈治
「バカ言ってんじゃねえよッ!悪気がなくてあんな捨て台詞言えんのかッ!」
信太
「アレは半ちゃんのキャラの一つじゃないですか~。もう少し大人になってあげて下さい」
丈治
「そんな事で納得いくかあぁぁぁぁ━━ッ!!」
怒りが治まらない丈治が信太からの脱出を試みていると、逃げ出した半蔵門が様子を伺うように戻って来た。
半蔵門
「……」
(コソコソ…)
丈治
「!!」
「ヤロオッ!!」
顔を出して来た半蔵門に気づいた丈治は襲いかかろうと更に暴れ出すが、信太はその力を無理矢理押さえ込んで来た。
そしてその丈治をあまり長い時間押さえられないと判断した信太は、半蔵門に突然合図を送り出す!
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