7人が本棚に入れています
本棚に追加
深い深い森の奧。
そこにひっそりと建物が建っていた。
看板には…
『しろクロ猫サンのお店』
と書かれている。
そんな建物の前に立つ、1つの影。
「にゃ~…思ったより、大変だったにゃ…」
その影は、まじまじと建物を見上げる。
「にゃ。これでいいかにゃ?
…………仕上げにぃ~♪」
そう得意げに呟くと、その影は両腕を高々と上げた。
「最後に、魔法を一滴ぅ~♪」
ポチャンッ
影の言葉に合わせ、澄んだ水が建物に落ちた。
「にゃはは♪これで…準備完了~にゃあ♪♪
これで早速開店………………………あにゃ。」
その影は、あることに気付き、ピシッと固まった。
「し、しまったにゃ…
店に気をとられてて………………
働いてくれる店員サンを募集してなかったにゃ……」
どうやら、開店はまだ先になりそうだ。
最初のコメントを投稿しよう!