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「んニャ~……………………………暇ニャ。」
「だから働いて下さいよ…」
「すいませーん!」
「ニャシャシャ♪
ほら、お客様が呼んでるニャ!」
「…………分かりましたよ…」
レタは、ため息をつくと、お客の方に向かって歩いていった。
「………フム。
どうやら、今日も“特別なお客”は来ないみたいニャ。
最近は大分減ったニャ~♪」
「何がです?」
「ニャ!?レ、レタくーん;
もう、終わったのかニャ?;;」
「はい。…空を夢見るステーキと、蒼白のコーヒーを。」
ここは、カフェなのにステーキや定食まで出していて、ほぼレストラン状態だ。
「……相変わらず、意味の分からない名前ですね。」
「あにゃ?レタ君には、説明してなかったかニャ?」
「何をです?」
「…してなかったみたいニャね…
この店の食べ物、飲み物全ての名前には、色々な意味が込めてあるニャ。」
「意味…?」
「例えば、空を夢見るステーキは、夢、つまり将来の事について考えてるってことニャ♪」
「では、蒼白のコーヒーは?」
「蒼白のコーヒーは、悩んでいるって事ニャ。
つまり、将来の事について悩んでいるって事ニャ♪」
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