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「……たとえそうだとしても、それが分かった事で何になるんです?」
「ん~?それはぁ~…」
「店長!!空を夢見るステーキと蒼白のコーヒー出来たぞ!!!!」
調理場から響いてきた低い声。
「ちょうどいいタイミングニャ♪
相変わらず仕事が速いニャ。
悪いケド、こっちに持ってきて貰えるかニャ、鰲破(ゴウハ)君!」
鮨祿の言葉に調理場からでてくる人物が。
「はいよ、店長。」
「さんきゅーニャ!」
鰲破と喚ばれた人物の頭には、2本の角。
そして鍛え上げられた体。
190㎝位はある身長。
この料理長でもある人物の正体は……
鬼
この店には、様々な種族の者達が働いている。
「レタ君、よく見てるにゃ。」
そう言って鮨祿は懐から、1つの試験管を取り出した。
中には、紫の液体が入っている。
それを…
キュポンッ
開け。
バチャッ
ステーキにぶっかけた。
「な、何やってんですか~~~~~!?!?!?」
「ははは!!いつも通り、豪快だなぁ!!!」
慌てるレタに、笑う鰲破。
「もう1つ~♪」
そう言って今度は、ピンク色の液体を出し、コーヒーの中に入れた。
「ちょッ何して!!」
「大丈夫!!味は薄くならないニャ!!!」
「いやそう言う意味じゃなくて;;」
レタは不気味な液体をかけたれた料理を見た。
紫色のステーキに、かろうじて色の変わらなかったコーヒー。
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