第一話 たいよう幼稚園

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アタシは園鷺結 たいよう幼稚園の園長の娘で先生をやってんだ。 「ゆいちゃん~体操のとちゅうだよ~」 おっと いけねぇ 体操の途中だったぜ 結は園児に注意されると、再び体操を始めた。 「いちにさん…っと」 よほど運動好きなのか 園児達に引かれる程のハイテンションで体操をしている結だった。 「皆、おはよう」 「おはよっす」 体操が終わると、大人びた雰囲気のみきちゃんと優しそうな父親の相葉潤が、挨拶をしながら教室へと入って来た。 「おっす、おはようさん。今日も、みきは可愛いぞ」 結が挨拶をするとみきは、何も言わずロッカーに、鞄をしまうとそのまま椅子に座ってしまう。 「み、みきがグレたぁぁ!」 結はよほどみきちゃんが好きなのか、無視されたことに悲しくなり涙目になっていた。 「結、泣くなよ、いつものことだろ?」 潤は優しく結を慰めようとするが。 「う、うるさい…どうせまた…潤がみきを不良の道に導いてるんだぁぁー!」 「また、いつもの妄想か」 潤は、苦笑いしながら結の後ろ姿を見送るのだった。
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