――巨象襲撃!――

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「え!?待機なの!?」 「ああそうだ」 格納庫へとレミナント達が着いたとき隊長荒井からの作戦説明があり、その説明でレミナントらは待機部隊に回るよう命令を受けた。 「なんで!?雨宮も神崎もいないんだから4番隊全員で一気に攻めた方が……」 「はぁ~、あのな、今回の出現は急だったから今から撃退してくる奴らだけじゃなくて他にも出てくるかも知れないんだ。だからそのときの為にお前らは待機しとかなきゃダメなの。それにお前のデスみたいに転送装置を装備しているのはいち早く撃退に向かえるからな」 「……ちっ!分かったよ。さっさと行って片付けてこいよ」 正当な理由に渋々納得しつつ少々いじけ気味のレミナントと一緒についてきていたのにずっと黙っていたシャミセルツは先に待機場所にいる王の所に向かった。 「ああ、そうだ」 「何だよ!まだなんかあんのかよ!?」 「まだまだお前はガキなんだからちゃんと目上には敬語使えよ」 ブチッ 荒井のムカつくにやけ面で言い放たれた言葉にレミナントの何かが切れた。 「てめぇー、だれがガキだっ!ぶっ殺すぞっ!」 シャミセルツが後ろから抑えていなければ今すぐにでもレミナントは荒井を殺しにかかっていたかもしれない。 と見ていた王はいう。 「すごいネ……あんな数の魂喰い達があっと言う間ネ……」 待機場所のモニターには荒井達の戦闘風景が映し出されている。そこに映る荒井らの機兵はものの数分で出現した魂喰い達の数を3分の1まで減らしていた。 「あーあ、このままだと出撃は無しだな。こんなことなら無理矢理にでも出てればよかったな~」 「…………コクッ」 「そんなことしたら命令違反で捕まっちゃうネ。あとシャミも頷いちゃ駄目ヨ」 そうこう話しているうちに荒井達が残りの魂喰いを倒した。 「ちぇっ、じゃあ待機命令もすぐ解けるだろうし部屋に戻る準備を――」 『レミ、シャミ、王!今すぐ来てくれっ!』 突然、待機中のレミナント達に荒井の焦った緊急連絡が入る。 「ど、どうした!?新しい魂喰いか!?」 レミナントは連絡用の無線を取り荒井に事情の説明を求めた。 『そうだ!とてもじゃないが俺達だけで倒せそうにない!だから……』 「分かった!今行く!……聞いてたな?行くぞっ!」 「了解ネっ!」 「…………コクッ」 ようやくやってきた出番に興奮するレミナントは機兵デスに乗り込み出撃した。
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