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「あれ?魂喰いは?」
転送装置で他の二人より先に荒井達の所に着いたレミナントはどこにも魂喰いがいないことに疑問を抱く。
『ああ、こいつだ』
と、荒井はデスにゆっくり歩くゾウに似た魂喰いの映像データが送られてきた。
「って、一匹じゃん。ヨユーで倒せるっしょ?」
『……実物見てくるか?』
と言うと、荒井は次にある座標のデータを送ってきた。
「ここに行けばいいのか?」
『ああ、じゃあ行ってきな』
レミナントは座標設定をしそこにデスを跳ばした。
「お、いたいた」
デスが転送先に着いたとき、遠目ながらもゾウの魂喰いを確認できた。
ドスン ドスン ドスン
一歩づつ魂喰いが近づきその姿を見やすくなる。
「なんだよ、やっぱヨユーで倒せそうな……奴……じゃん……?」
さらに魂喰いは近づき大きさもはっきり分かるようになった。
そしてその大きさは、
「な……何じゃこりゃーっ!?」
高さ約100mの「北陸の壁」並の――いや、裕に越す大きさであった。
ドスンッ!
また一歩魂喰いは足を地に踏み締めると、その足踏みで大地が大きく揺れた。
「は、早く戻らないと――」
すぐに荒井達がいる場所にレミナントは座標設定しようとしたのだが、
ドスンッ ドスンッ ドスンッ
「パオーーンッ!!」
デスの姿を見て敵と判断したのか魂喰いの足が速くなった。そしてそれから逃げる為、レミナントはデータを入れてる暇がなくなった。
(ヤバい、ヤバい、ヤバいって!!止まったら死ぬ!止まったら死ぬぞっ!)
自分にそう言い聞かせながらレミナントはデスのブースターを全開にし急ぎその場から離れた。
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