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レミナントが魂喰いに襲われ始めた頃、遅れてきた二人――シャミセルツと王が荒井の下へようやく辿り着いた。
「あレ?レミナントわ?」
『ああ、今魂喰いを見に行ってるよ』
「そうネ……ン?あレ……」
『あれ?』
荒井と王の視線の先には砂煙が上がっていた。
「うわぁーーっ!ついてくんなぁーーっ!」
ゾウの魂喰いはさっきから乙型の中でも素早いデスの全速力につかず離れずの距離で追ってくる。
(まずいっ!?このまんまだと皆のいる所に……)
突っ込む!
と思ったレミナントはすぐさま荒井への回線を開いた。
「こちらレミナント!今すぐ迎撃用意を!あとそれから――」
「ああ、分かった。……くそっ!あの馬鹿やってくれたぜ」
『どうかしましたか?隊長?』
何事かと一角が回線を開く。
「レミのやつがやりやがった。……各機に告げる!今から約3分後にレミナントが先ほど確認した超大型の魂喰いを連れてくる!それに合わせて迎撃を行うぞ!各機用意をっ!」
「「「了解っ!」」」
「あと――」
連絡をとってから数分後、荒井達の姿が見えてきた。
見ると迎撃体制に入っている。
(頼むぞ……狙いは――)
「来たぞ!攻撃目標、超大型魂喰いの――」
「「足だっ!!」」
この時、偶然にも二人同時に叫んだと言う。
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