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シリアス 第二章【波留―Haru―】
物心がついた時から、目の前にいたぼくの憧れの女性。彼女が目の前を通り過ぎる度、その一挙一動に見とれた。
何度、桜の花びらが舞うこの道を二人並んで歩いただろう。
何度、背の高い向日葵を額に汗を浮かべ見上げただろう。
何度、庭一面に咲いたコスモスを見ただろう。
何度、音もなく降り積もる雪を見ただろう。
何度、同じ景色を見てきたのだろう。
ねぇ、ぼくたちはいつまでも一緒にいられると思ったんだ。そして、いつかぼくだけのモノになるんだって、そう思ったんだよ。
―姉さん―
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