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つまりは、順応性が高いのだろう。その場その場で話すべき話題を心得ている。だから、話題の中心にはいなくとも輪の外にいる事は絶対に無い。故に、男女共に一定の人気と信頼を獲ている。それが稲葉直樹という男だ。
「んー。僕にラブレターが来ても意味ないかなー」
「何でさ？」
「だって僕、２次元の女の子にしか興味ないからね」
うわ。出たよ。直樹の２次専発言。こんな奴が人気者なんだから、世も末だなとよく思う。
「で、行くの？行かないの？」
「あぁ、行くだけ行ってみるよ。本当に誰かいるかもしれないしさ。」
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