太陽

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今日が終われば、明日の君はまた僕を知らないだろう。 ほら、またそうして笑う。 そのたび胸がズキッてなるんだ。 ずっとつないだままの君の右手をしっかり握り締ながら、暗い夜道を進んだ。 とうとう君ん家の明かりが見えてきた。 僕は一層強く手を握ったら君は少し顔をしかめたね。 …ゴメンね。 ギュッと握り締めた手は暖かな熱をもって若干汗ばんじゃった。 ……ゴメンね。
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