疑ったら負け

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そうだね、呟いた瞬間授業の始まりのチャイムが鳴った。 (…美術室で会ったときも思ったけど) 紅夜くんの色は、ぼんやりとした赤、たぶん。 朱色っていうのかなあ… だけどほんとにぼんやりとしてて本質がよくわからない。 うまく自分を隠している。 …―きっと、ほんとはもっと違う色。 (…あんまり関わらない方がいいような気がする。) まあこれからもそんな関わることないか、俺能力者じゃないし。 そう思い黒板の文字を写しはじめた。 きっと続くはずの日常、 (…―でも人生って何が起きるかわからないのにね!)
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