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「愛野ちゃん。」
「ん?」
「…―何かあったの?」
「へ?なんで?」
「なんとなく。
愛野ちゃんは元気ないとき、よく俺のとこくる気がするから。」
まあ気がするだけだけど、て蒼ちゃんは笑った。
「…そっかなあ!
何にも、ないよ?」
…―実際、当たりだ。今日はあまりよくない色を見たから。
濁ってて、嫌な色。
学校に行く途中で見かけた人がそんな色だった。
ああいう色の人は大抵犯罪を犯したりするんだ。
―誰が被害者になるかはわからないけど。
何だか急に蒼ちゃんの綺麗な青色が見たくなってここに来たんだ。
笑う蒼ちゃんに癒される。
(来てよかったあ!)
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