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高校生活の1年目の1学期。 中学の頃の復習内容が混じっている中間試験の時とは違い、全て高校で習う内容に変わり、中学時代と同様の勉強方法を行っているものが差を開けられる第一関門である。 僕は華の高校生活の第一関門で引っかかってしまったようだ。 巧妙なる高校生活トラップ。 「……どうしよう」 僕の呟きは空しく一喜一憂しているクラスの中に霧散していく。 「ぁああ!あんた、ヤバっ!」 憂鬱に浸っていると背中から声を掛けられた。 後ろから登場したのは白石六花(シライシリッカ)。 日焼けした健康的な肌に、癖っ毛の髪にパーマをあてた女の子である。 切れ長でパッチリ丸い目と溌剌で闊達な性格は男を思わせる雰囲気を纏っている。 なにより僕の幼馴染で腐れ縁。 小学校時代から中学時代まで全て同じクラス。 小学校時代でこそ鴛鴦夫婦などとからかわれたりしたが、六花のカカア天下っぷりに揶揄されることはなくなった。 しかしいつからか忘れたが自分に対する毒舌がきつくなった。 今ではすっかり犬猿の仲である。
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